2007年01月05日

MLB2006 日本人メジャーリーガーの群像「イチロー・6年目の苦悩」


MLB2006 日本人メジャーリーガーの群像「イチロー・6年目の苦悩」見ました。
運良くと言うか運命と言うかTVで本当にたまたま知りました。別番組の録画をするために開いたTV欄に感謝です。
タイトルからして意味深ですよね。
「6年目の苦悩」
昨年は確かにそれを匂わせるような言動をしていました。
昨年の状況がどうだったのか、その軌跡を追う事が出来ました。

オープニング。
いきなりの「野球が下手なのかもしれない」発言。
この方の言葉は本当に深く重く思考を要求します。
6年連続200本安打、打率3割、100得点、オールスターゲーム出場、ゴールドグラブ賞受賞、30盗塁をしている希代の名打者が「野球が下手」と?
歴史を塗り替えたまさに伝説の天才ですよ。

若干番組の構成とは異なる順序で書いていきますがご了承下さい。

まずはWBCからの収穫。
昨年はクラシックスタイルと呼ばれるソックスを上まであげたパンツの履き方をしていましたね。
それが39盗塁連続成功、盗塁成功率95.7%の驚異的な走塁に繋がった事について語っています。
彼に言わせると
「非常に初歩的な事に今さら気づいたのかという感じだが。メジャーの長いダボダボしたパンツを普通に履くと圧力が下にかかる。そのため今まで走りたいと思う時でも進めない時があった。その原因がソックスの履き方にあるとは気づかなかった。ソックスを上にあげることで、圧力が上にきて短パンを履いているような感覚になりストレスがなくなる。日本人の精神を表わし彼らと異なるスタイルでないと勝てない要因がそこにあった」
というニュアンスの事を語ってました。

天才にしかわからない微妙な感覚を修正する事でより精度の高い走塁が可能になったのでしょうね。

次は昨年指折りのビッグプレーに数えられる5/19対パドレス戦のイチロー―城島の日本人コンビのホットラインレーザービーム。
今年から加わった日本人選手である城島選手についても語っています。
「正直言って今までああいうプレーを避けていたキャッチャーがいましたからね。アウトにできるタイミングなのに自分から避けている。接触プレーだから怖いんでしょうね。でも(城島選手は)逃げなかった。体格だってメジャーのキャッチャーの中では大きい方じゃない。でも逃げずにああいうプレーができる。そして野手に向けてミットを差し出したでしょ?あれは野手にとっては嬉しいんですよ。ほとんど見た事ないですね。確かにある程度のレベルは当たり前のプレーなのかもしれないけど、今のも当たり前なの?何にも言ってくれないのかなぁってのもありますよ(苦笑)でもそういう事(ミットで指してくれる)してくれると嬉しいですよ。そういう気配りができるのは感心する。」

天下のイチローがべた褒めです。ジョーのキャッチャーとしての質の高さを示す好例だったのでしょうね。実際1年目とは思えない存在感と活躍をしてくれましたし。改めてキャッチャーってブレーン(頭脳)なんだなと思います。気配りなどの面も含めてね。

シーズン途中からセンターへコンバートした事について。
8/19対エンジェルス戦の8回からセンターへ。
この時はコロコロ変わってまたチームも負けが込んでましたからね。
彼はいきなり好捕して次の日からセンターになります。
イチローは
「動ける範囲が広い。やろうと思えばレフトフライもライトフライも取れるだろう。センターはリーダーだ。外野の王様。だからお前ら俺のプレーを見ておけよと(苦笑)逆に自分がライトの時はセンターの動きを見ながらプレーしてますよ。」

月間打率がメジャー最低の.233になってしまった8月。
8/30で180安打を達成して残り29試合で20本で目標とする200本安打になる。
この時にイチローは大きな重圧と闘っていた。
「1試合1本ペースなら記録を達成する事が出来る。この時期になると現実的になってくる。しかし自分の中では1試合に1本は最低の最低の最低で本当はもっと打ちたいと思っている。しかし、実際は1試合に1本しか打てずその事が不満になり不安になる。3試合なら4・5本は打ちたいし打てるとも思っている。恐怖まではいかないけど、でも不安にはなる」
「自分ってこんなに野球下手だったっけ?人に聞くことで発散をしていたと思う。でも自分のイメージと実際のズレ。好きでやっている野球。楽しいはずでなるべく打席に入りたいと思うはずなのに奮い立たせないと入りたくないという気持ちが出てくる。打席に入ることが怖くなる」

そして9/8の対レンジャーズ戦で9回の守備でエラーをしてしまう事で屈辱、自分への怒り、凄く凹んでしまい、200本への重圧から追い込まれてしまう。

夕食時、弓子夫人の「怖い」発言。いつもは家に持ち込まないようにしていたがその日は持ちこんでしまい呆然としていた。そして普段は意識しない呼吸のリズムの乱れ。食事を中断して呼吸を整えなければならないほどであった。
次の日朝起きてきたイチローはテーブルの上にある写真盾に入った一枚の写真に目を奪われる。
そこには恩師である仰木監督の笑顔の写真。前日にも話をしていたが、弓子夫人が気を利かせて置いていた。
その写真を見ていると監督の声が聞こえてくる。
日本時代の色々な出来事がよぎり、少しほっとした気分になれた。
ギスギスした感じが穏やかになるのを感じた。ほどけた感じになれた。
精神的に弱っている時は優しい言葉に惹かれてしまう。そして仰木監督はイチロー選手にとっていつも楽にプレーできるような言葉をかけてくれていた。監督はもういないけど、でもいつだって自分を励ましてくれている。

証明する事はできない。断言する事もできない。でも気持ちが穏やかになって違った気分でプレーをしたその日、41試合ぶりの3安打猛打賞を記録する。
そして6年連続200本安打を達成。

後は思いっきりやるだけ。リーグで最もヒットを打つ選手になるため天才は更なる歩みを進める。昨年その地位を奪われた3年連続200本安打をしているレンジャーズのマイケル・ヤング選手との一騎打ち。
誰が1番のライバルか訪ねられると真っ先に頭に思い浮かび、その他の名前は浮かばないほどの選手。
しかし、終わってみると両リーグ最多の224本安打を残してシーズンを終える。

WBCがあったことでいつもの年以上に怪我をしたくない、記録をクリアしたいという想いがあった。そして終わってクリアする事が出来た。
当然だとは思わない。やっぱり喜びは大きい。でも不思議ではない。
辛いけどできている。
目標を例えば180本とかに下げる事も出来る。でもしたくない。
そんなことをしてもつまらない。
200という数字はちょうどいいのかなと。
消極的な逃げですよね。
能力がある内はできないししたくない。

途中から文体変わってしまいましたね。
説明と彼の言葉が混合してしまいました。

シーズン中に数字を追う事の怖さ、嫌らしさってここにあるんですよね。
今シーズンは極力数字に踊らされない『記録』を心がけるつもりですが。
また自分を前に向かせてくれました。
特番はちょくちょくTV欄の検索をかけてチェックして見落とさないようにします。

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野球愛

posted by 月夜見(けん) at 21:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 2007イチロー関連
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